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または私は如何にして心配するのを止めて人生を愛するようになったか
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犬とルークと野川公園と
うちのルークは犬を嫌う。遠くから犬が見えると、吠える。やられる前にやってやろうと考える。だから追いかけようとする。もちろん、近くに通り過ぎた日には、発狂する。そんな個性だ。

初夏のような昼、ルークと妻で野川公園にいった。広げたシートで寝そべって、しばらくぼんやり。夕方4時になった。そろそろ帰ろう。出口に向かいながらも散歩していると、後ろから子犬を連れた夫婦。妙に近付いてくる。嫌だなと思ったので、さっさと前を進む。今度は、前方にでかいゴールデンレトリバーが前に向かって進んでる。ちょっと距離を置こう。すると、左手にまた違うゴールデンレトリバーがいる。子供に連れられている。というより、子供を引っ張っている。こいつが斜めの角度で前方に進もうとしている。これも距離を取ろうか。だいたい10mぐらい離れた状態。

ほんの少し、足元を見た。瞬間、悲鳴がどこからか聞こえた。なんだと前をみたら、斜めにいたゴールデンがルークに向かって突っ込んできている。否、俺の横をすでに通り過ぎた。咄嗟に、ルークの体を抱きかかえようとした。ゴールデンは、その俺をあざ笑うかのように、獲物をロックオン。俺がみたものは、ルークの下半身にかぶりついているゴールデンだった。いつものように発狂しているのか、それとも、ゴールデンに噛まれて悲痛な叫びをあげているのか。ルークが叫ぶ。妻が悲鳴を上げる。こいつから離さないと。なんとか捕まえて、暴れ倒すルークを抑えながら、ゴールデンから離れる。場が凍りつく。一瞬の出来事がゆっくりとしたスライドショーにみえた。凄惨な現場には、そんな時間が流れているんじゃないだろうか。戦慄はスローに走っていくものなんだ。大丈夫かルーク。

抱きかかえていたルークが、少しづつ落ちついてきた。下半身を触ってみたが、血はついていない。涎だけだった。安心した。下半身の怪我はないようだ。次に歩けるか。落ち着いたところで、地面に戻して歩かしてみる。うん、足も故障していない。あとは、ストレス。怯えた様子がないか、様子はおかしくないか。怯えて当たり前だ。ゴールデンレトリバーは大きい。人間ですら、道を開けるぐらいだ。小型犬の何倍も大きい生き物が突っ込んでくる。ましてや、ルークは犬が嫌いだ。ストレスを感じない訳があるだろうか。

同世代ぐらいの夫婦、さらに、同い年ぐらいの、一人の男がそばにやってきていた。噛みついた時から、すぐに駆けつけていたんだが、こちらはそれどころじゃなかったので、しばらくほったらかしだった。最後に来た男は自分が飼い主だという。おそらく、最初の二人はゴールデンを連れていた子供の親だろう。二家族ぐらいでバーベキューしにきたくちだ。直立不動のまま、謝罪してきた。当たり前だ。全面的に向こうが悪い。そんなことは、こちらもあちらも分かりきっている。向こうはこっちがぶちぎれるのを構えている。それなりの賠償も覚悟した上で。

沈黙がしばらく流れる

どうやら、ルークは大丈夫みたいだ。

また、沈黙が流れる。

三人が直立不動で俺の反応を待っている。場は凍り付いている。

起きてしまったことは悔やんでも意味はない。向こうはやろうとしてやったわけじゃない。ただ、子供だから大丈夫だとたかをくくってしまっただけだ。こっちはこっちで、よく犬を噛もうとしたりするから、注意にことかかない。いつも、たかをくくれない。その違いだろう。事故というのはそうやって発生して、そうやって防いでいくものだ。とにかく、こうしたことが起こらないよう、本当に注意してください。そういって、うちらはその凍りついた場から去った。後ろから、どうもすいませんでしたと、また声がした。向こうのことはもういい。それより、もっと俺がルークも妻も守らないと。

妻のワンピースに穴が開いていることが発見されたのは、その10分後だった。

野川公~1
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コメント
この記事へのコメント
状況が完全に目に浮かんだわ。どんだけ怖かったやろうルーク…
子供にゴールデン引っ張らせる親も親。

怪我なくて、ほんま良かった。
2012/04/30(月) 12:22:33 | URL | AT #-[ 編集]
Re: タイトルなし
ATさんコメントありがとうございます。修羅場でしたね。いつものリードじゃなかったおかげで、咄嗟の判断が遅れたことが悔やまれます。ほんと、何が起こるのか、常に考えてないといけないです。
2012/05/01(火) 18:03:15 | URL | mi1011 #-[ 編集]
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