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または私は如何にして心配するのを止めて人生を愛するようになったか
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妻が病で倒れる
1週間の夏休みに入る。同時に妻が病気で倒れる。

発熱もして体も痛くて喉も辛いという。症状が多過ぎて困る。風邪なのか何なのか。病院でみてもらったら原因不明のウイルスにやられたらしい。その菌はオマエだろといわれている。名探偵だなと思う。だから俺は今、妻を介抱している。ベッドで寝込む妻。しばしの休憩として、応接間でテレビをみる俺。疼く。実に疼く。妻は寝ている。俺は起きている。妻は起きて来ない。俺は起きている。その事実に気づく。これが何を示しているか、わかるだろうか。答えは一つ。妻が寝ている時間はプライスレスだ。そっと書庫に入る。しばらくみていなかったコレクションの箱を静かに開く。2,3分の熟考後、1枚のディスクを選ぶ。軋む床の音に怯えながら、何事もなかったように部屋に戻る。応接間の扉を、自然に、非常に自然に閉める。テレビの音量が最小であることを確認する。予めティッシュを2枚ほど抜いて、ポケットに詰める。はやる気持ちを抑えろ。DVDを入れて、再生ボタン、早送りスキップを押す。シークエンスを選ぶこの時間は至福だ。さあ、どこでいこうかな、っと、右をふとみると、そこに妻がいる。



なぜそこにいる。いてるはずのない人間がそこにいる。いつからこいつは瞬間移動できるようになったのか。音を作らずに扉を開いていたとは。俺は浮かれていたのか。いや、俺はたしかに全神経を集中していた。俺は耳になろうとしていた。にもかかわらず、右にいるのは妻。何故、いる、おまえ。そのあせりはそのまま言葉になって現れる。現実を把握していないはずの、寝ぼけ眼の妻に向かって、俺は『あー、AVみてた。』と自白してしまう。寝ぼけてるから、まったくテレビの画面をみていないのに、よりにもよって、妻にはすぐに降伏する癖がついてしまったからか、いわなくてもいいのに全面自白。は?と気づいて画面を一瞥し、ソファに座り込む妻。

『ちょっと、みていくわ。』

いや、もう終わり。終わりました。なにもないです。とりあえず、帰りましょうね。部屋に。ベッドに。DVDを戻し、妻を寝床に戻す。そうかそうか、熱は下がったかね。体は痛くないかね。どうかね。なにがどうかねか、分からんがどうかね。どうなんかね。そんな俺はみて、妻はニヤリと笑う。
gedoh.jpg
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コメント
この記事へのコメント
ぷぷぷっ
ずいぶんと立場が弱そうですなぁ
2010/07/27(火) 12:00:22 | URL | RASCAL #-[ 編集]
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