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mi1011.net 20071127
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または私は如何にして心配するのを止めて人生を・愛する・ようになったか
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ベイブ (1995/豪)
『子供向けとはいえ、大人こそが観るべき映画』は、割と多い。

この映画もそうした類ともいえるが、どちらかといえば子供が大人になるために必要なものを知るための映画といったほうがいいかもしれない。とにかく、この子豚は無邪気で無垢だが、向上心と感受性がある。感受性がなければ(おかあちゃーーーーんって泣いてなかったら)、おかあちゃんがいなくなっても餌が出てきたら一目散な普通の豚で、確実に食用にされていたことだろう。向上心がなければ(牧羊犬になりたい!)、いずれ豚のまる焼きにされていたことだろう。

さらに、単なるファンタジーに終わらず、監督はこの子豚に『豚は食われるために存在する』現実を容赦なく突きつける。打ちひしがられた子豚を救ったものは、紛れもなく、この子豚がやってきた行ないと、とんでもなく情に厚い旦那に出会った幸運に他ならない。

とにかく、なんだかんだではなく、この子豚が持つさまざまな要素こそが生きる上で大切になることは間違いない。

クライマックスは、わかっていても心が震えた。ご都合主義とひとくくりに出来ない何かがあった。それは、特別な才能を持ち合わせていないものが、その生き様によって最終的に他者を動かし、他者の協力をもって、さらに見事な幸運をもって、ひとつの奇跡を起こすからだろう。静寂の中、シーンの観衆も、そしてこちら側までもが同じような気分になってしまう。奇跡とはこのようなものかもしれない。

また同様の奇跡を起こせるかといえば、それは間違いなくNOだろう。しかし、感受性、向上心、他者の協力、そしてほんの少しの幸運こそが、人生をよりよく楽しむためには必要となることを教えてくれる。

ひさしぶりに泣けた。よくやったよ、ベイブ。

製作 ジョージ・ミラー/ダグ・ミッチェル
監督 クリス・ヌーナン
脚本 ジョージ・ミラー/クリス・ヌーナン
原作 ディック・キング・スミス
撮影 アンドリュー・レスニー
美術 ロジャー・フォード
音楽 ナイジェル・ウェストレイク
衣装 ロジャー・フォード
特撮 スコット・E・アンダーソン
出演 ジェームズ・クロムウェル /マグダ・ズバンスキー他
粗筋 食肉業者のトラックに乗った母親を見送った子豚のベイブの冒険。
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