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または私は如何にして心配するのを止めて人生を・愛する・ようになったか
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キングダム
友人M本氏からの推薦図書として紹介を受け、最新刊まで読んだ。また漫画である。

舞台は中国・春秋戦国時代。大将軍を目指す少年・信と後の始皇帝となる秦王・政の物語。思い出したのだが、本宮ひろ志の『赤龍王』をご存知だろうか。そう、秦末期から始まり劉邦と項羽のあれである。あの『赤龍王』は始皇帝の死から始まる。鷲鼻で威圧的なオーラを纏い圧倒的な存在感の帝王。
それが始皇帝。それが死からではなく生;その若かりし日々を、一武将の主人公と共に過ごす形式を
取ったことで、このストーリーの根幹は画期的だといえる。

ところが、大将軍を目指す信がそんなに強そうに見えない。もっとはっきりいえば、魅力的じゃない。にもかかわらず、死なない。それが神懸り的ではないから死なないことに戸惑う。神懸り的に死なないといえば、新井英樹の『ザ ワールド イズ マイン』のモンちゃんが両手を広げてピストルの弾の中をすり抜けていくシーンにつきる。あれほどのカリスマ性がないと表現できないものなんだが、信の場合、神が懸かっていない。だからガッカリである。秦王の政もしかり。常に眼が開きっ放し。いくらカリスマのある役柄とはいえ、極端過ぎる。

さらにひどいのは、特に序盤、敵を倒せばさらに強敵が出現する、いわゆる『ジャンプのインフレ』現象が発生しているので、表現が実に軽い。せっかくの壮大さがヘナヘナだ。男塾とか星矢かと思ったほどだ。また、カオスな春秋戦国時代を表現するのであれば、ばったバタバタバタバタ人が死にまくるのは悪くないのかもしれないが、あまりにもデフォルメされ過ぎて、心の機微や微妙な駆け引きの欠片もないようでは、食傷気味になるのはいたしかたない。要するに、題材の割に粗雑。

なんでも作者はこの漫画が初めてのストーリー漫画だという。なるほど、大人の題材(大河ドラマ・戦略)を使いながら子供騙し(ジャンプのインフレ)を取り入れるあたり、まるでヤングジャンプやなと思っていたら、本当にヤングジャンプ連載と知って笑った。つまり、作者が悪いのではなく、明らかに編集者が悪い。たしかにヒットもしているらしいし、ある程度ヒットしないと本当にしたい内容も出来ないだろう。事実、10巻を超えてようやく『武力だけではない』攻め方を提示しつつあるので、これからに期待したいところだが、それまでの展開は読者を限定し過ぎた感が強過ぎて、自分の持ち物なら即ブックオフ直行だなと思った次第である。

キングダム(原泰久著 集英社)
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犬神家の一族 (1976/日)
坂口良子が好きだ。

どれぐらい好きかと聴かれても、別にピンナップやらエロ写真やらエロ動画やらアイコラやらを名前を付けて新規作成フォルダに保存はしない。ただ、好きなんだ。それでいいじゃないか。

そういえば、過去の飲み会で会話した女性の中で、戦慄と緊張の大寒波に襲われた唯一の女性が、これまた、この坂口君に酷似していた。もう、出逢った瞬間に金縛りさ、指も震えるさ、いやさ、それは魂の震えさ!と叫んでいた、一人で、心で。結局、当時つきあっていた女性がいたので見事にスルーした(偉そうに!神よ、貴方は時に残酷過ぎやしないか?)わけだが、いまだに忘れられない女性といえる。

いやあ、坂口君はいいよ、ほんと、坂口君。

あ。そうそう、『犬神家』ね。観たからレビューを書くんだった。で、サイコなのかサスペンスなのか劇画なのか。なんやそれと思わせておいておう意外と面白いやんという驚きなのか、それともちょっと大袈裟劇画チックな効果音はどうかと思うぞという演出か、はたまた巨匠市川ならではのカット割か、そうではない、高峰三枝子の重戦車VS石坂浩二の戦略軍隊の演技合戦か。黙って眼をつぶるだけでも十分過ぎる岸田今日子の存在感か。

すべて間違い。『犬神家』は坂口君である。石坂浩二と2ショットのシーンが盛りだくさんで、いちいち台詞があって、いちいちドーンと顔のドアップがあって、でっかい布団を背負って金田一をストーリーと全く関係なく追っかけたりして、とにかく存在含めてすべてが本筋と関係ないのに、それらすべてが神懸りに輝いて・・・しまっている。

そう。なんで坂口君がいいか、わかった。輝いているのだ。だから、坂口君フューチャーの市川君のセンスにこそ脱帽した。「ああ、『犬神家』は面白かったね。でもさー・・・坂口良子、むちゃくちゃかわいいな。」と当時の日本男児のほとんどが、この言葉を吐いて映画館を後にした気がしてならない。

製作 角川春樹 / 市川喜一
監督 市川崑
脚本 市川崑 / 長田紀生 / 日高真也
原作 横溝正史
撮影 長谷川清
美術 阿久根巌
音楽 大野雄二
出演 石坂浩二 / 高峰三枝子 / 三條美紀 / 島田陽子 / 草笛光子 / あおい輝彦
粗筋 横溝正史原作、おなじみ金田一探偵シリーズ第1弾。旧家である犬神家の当主が亡くなり、遺産相続をめぐる猟奇的な殺人事件が起こる。
ドロヘドロ
友人M本氏からの推薦図書として、紹介を受けたので早速1巻を読んでみた。漫画である。漫画のレビューは難しい。ストーリーを書きまくると面白くないし、どこがどう面白いのかを説明するのは、腹を抱えて笑ったネタの笑いどころを解説する行為に似ている。要するに、解釈は人それぞれで、言葉を選ぶのも人それぞれ。

肝心の内容だが、大友克洋の『AKIRA』と吉田秋生の『BANANAFISH』と松本大洋の『鉄コン筋クリート』を足して3で割った感じ。大友克洋の下絵みたいだ(みたことないけど)。平たくいえば、手を抜いていないところと手を抜くところがはっきりしている気がする。そう、それが持ち味ともいえないこともない。それでいて、割とグロい。そのくせに、だんだん、そんなシリアスでサイコな雰囲気に慣れてきて、なんともアットホームな雰囲気になって読んでいる自分がそのファミリーの一員になりたくなってきて顛末も知りたくなってきて、ついつい、次巻を購入してしまう。だから、好き嫌いは激しく分かれるかもしれないようで意外と面白いと皆が判断するかもしれない。

では、この漫画の問題点を挙げたい。唯一にして最大の問題点。高い。¥900。おい、大友克洋ぐらいの画力がないと納得できないぞといってもおかしくない。大変不満だ。つまり、『21世紀の精神異常者』(By キング・クリムゾン)が悶えながら描いたサザエさんのような、あの世界観にお金を払う。

*ドロヘドロ 小学館 林田球 作
ボンボン (2004/アルゼンチン=スペイン)
Amazonで本を買おうとすると、下の方に『この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています』という欄があって、観た事も聴いた事もないアイテムがあったりする。『それじゃ、ついでに』吸い寄せられるように購入してしまったのが、この映画なんだが。まず参った。そう来るか、と。面白かった。想像していたパターンと全く違うものを出され、それでいて出鱈目じゃなくて伏線があったんだなと思わせるものであれば『ずばりやられた』と思うのは必然で、それがまた想像以上に弾けていたから、爆笑した。

タイトルがボンボンで犬の映画。じゃあ、犬の名前がボンボンかと思っていたら、本編では『レ・チェン』て呼ばれていて、ボンボン(実際の名前)に愛着が沸かない。このへんのいい加減さがいい。主役は本当に素人のオッちゃん。でも三国連太郎よりもいいんちゃうの、この眼力、黒目。それでまあ、とにかくあっさりしているわけですわ、なにもかも。貧困も風景もストーリーも出てくるオッサンも、皆、あっさり。でも、それがまあ、クライマックスに繋がっているのか、わからんが。いやまあ、でも主役(オッサンと犬)の名演技、最高である。クライマックス、気持ちよさそうやもんなあ・・・

製作 オスカル・クラメル / ホセ・マリア・モラレス
監督 カルロス・ソリン
脚本 サンティアゴ・カロリ / サルバドール・ロセリ / カルロス・ソリン
撮影 ウーゴ・コラセ
美術 マルガリータ・フシド
音楽 ニコラス・ソリン
衣装 ルート・フィッシェルマン
出演 フアン・ビジェガス / ワルテル・ドナード 他
粗筋 ビジュガスは、寂れた道路沿いのガソリンスタンドで20年間働いてきたが、ある日突然スタンドが売却され、あっけなくクビに。手彫りのナイフを売って生計を立てようとするが、うまくいかず身を寄せている娘夫婦の家にも居場所がない。ある日、仕事の途中で車が故障して困っている女性を見つけ、修理を手伝ったお礼に・・・

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シン・シティ (2005/米)〜Frank Miller's Sin City
便器に頭突っ込まれて溺れてるベニチオ・デル・トロは、男の中の男。これに尽きる。
他?みるとこ、なし。

製作総指揮 ボブ・ワインスタイン / ハーヴェイ・ワインスタイン
製作 エリザベス・アヴェラン / フランク・ミラー / ロバート・ロドリゲス
監督 フランク・ミラー / ロバート・ロドリゲス / クエンティン・タランティーノ
原作 フランク・ミラー
撮影 ロバート・ロドリゲス
美術 ジャネット・スコット
音楽 ロバート・ロドリゲス / ジョン・デブニー / グレーム・レベル
衣装 ニナ・プロクター
特撮 ダニエル・レダック
出演 ブルース・ウィリス / ミッキー・ローク / クライヴ・オーウェン他
粗筋 傷だらけの醜い容貌ながら、彼を癒した娼婦・ゴールディの復讐を遂げるため、一路犯人を追い車を走らせるマーヴ。
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