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または私は如何にして心配するのを止めて人生を愛するようになったか
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ええ天気やな
今日、担当医チームから説明を受けた。
ようやく冷静に現状把握できるようになったのだが、ここは国立循環器病センター。一部では日本一との声もあるほど、施設がとても整った病院らしい。らしいではなく、そう思う。

2連ディスプレイのモニターで、手術時の心臓の動画を見ながら説明を受ける。主治医の阿部先生はおそらく俺よりも若いと思うが、理想的な医者だ。先生と話するうちに、次の事が分かった。

・心筋梗塞の死亡率は10%。但し血栓の発生箇所が心臓の根元なら100%。
・心筋梗塞が怖いのは、他の血管も同じになってもおかしくないことがはっきりした点。
・再発作は半年で20~30%
・俺の心臓は現在正常の7~8割の動き(日常生活には問題ない)
・対策原因(優先順位)は、①タバコ②コレステロール③高血圧④糖尿病。②は明確に効果立証済。
・今後の対策は減量・薬。
・血をサラサラにする薬は一生内服。
・人生80とすればまだ折り返しにも来ていないのに、この病気になった事実を深刻に考えるべき。

ここで先生に質問した。薬を飲むことに抵抗があるが副作用はどうなのかと。先生いわく、どの薬でも良い部分・悪い部分がある。その人にとって前者が多ければそれはその人にとって薬、後者ならそれは毒という。少なくとも、ここで出される薬は『薬』と考えて出されている。また、薬の飲み過ぎでたまって後々副作用が発生することはまずない。週刊誌とかで薬害関連の記事を書かれることがあるが、それを真に受けて拒絶される方が多いので困っているという。

話はリハビリに移る。
結局、具体的にどの程度の運動をすればどれだけの負荷がかかるのかを自覚しておくことは非常に安心できる。ここであれば、そのデータ取りは相当に出来る様子なので、会社が許す限りじっくりリハビリをすることを推奨される。

明日は500m徒歩に挑戦である。
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(写真)今日の昼飯。非常に少ない。
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(写真)今日の寝床。非常に固い。
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(写真)今日の窓辺。非常に寒そう。
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その朝はとりたてて覚えていることがない朝のはずだった。
今年も終わる。振り返ればいろんなことがあった。あんなこともこんなこともとメモで整理して今年のベストテンでも書こうか、勿論1位は離婚やろうなと思ってた、12月22日までは。まさか次の日がこんなことになるなんて、アーネスト・ヘミングウェイでも考えなかろうて。

12月23日。

その朝はとりたてて覚えていることがない朝のはずだった。
明日の出張と年末年始での捻出を考えて現金をおろし、シャツでも買おうかなと駅構内をその平坦な道を、その人も少なくストレスも感じない空間の中で、穏やかに徒歩を繰り返していた。気持ち良いほど、何も考えていなかったその時だった。

ぐり。

痛い。いまだかつて味わったことがない、静かに確実にそこに誰かがいて、胸が押されている。そんな感覚が急にやってきた。妙だと思う前に、こんな気分で買い物は出来ないので、家を出たばかりやし、少々ベッドで休む案をすぐに自ら快諾した。家に戻る。玄関を開けた時、気分の悪化が加速する。服を投げ捨ててベッドに飛び込む。しばらく目を閉じる。窓から晴れやかな光が差し込んで近所の声が溢れている空間のすぐ側で、ただじっと静かに固まる。眠れればきっと問題はないはず。そう思った。

1時間が経った。眠れない。押されたままだ。胸焼けにしてはしんどいなあと思ったが、それ以外の
選択肢が頭になかったからやっぱり胸焼けだろうと思った。太田胃酸を飲み、瞑る。また1時間経った。押されたままだ。誰かに体調を思わしくないことをPRしたいかのように、ゼーハーしだす。いやそんなに強調しても誰も見てないのに。なんでこんな呼吸をしだしているのか、俺は。ネットで『胸』『痛い』で検索するも、いろいろな可能性が列挙されているので判断出来ない。救急病院あるかなとみたら、今、開いている。このままじっとしててもなあ。それよりも、なんか指がしびれてきてるぞ、俺。

救急車呼ぼうか。否、独り身でカッコ悪いし、歩けるし、昨今の事情を考えるなら頑張って歩くか。決意を固め靴を履き鏡を見た。驚いた。顔が白い。どうやら、いったほうがいい、じゃなくて、いかないといけないみたいだ。

15分かけて救急病棟に到着し、殴り書きで【胸 痛い】と伝えて、じっと俯いて待つ。先客が多い。
押されている感覚の存在とその強度は依然変わらないのだが、体が消耗している。早く先生に会わせてくれよ。軽いのか重いのか妙によくわからない気分に支配されだす。

看護婦から予想よりも早く呼ばれる。心電図を測る。よかった、これを待っていた。測った。ジーッと出力されたグラフの波形を看護婦二人が揃って無言でじーっとみつめている。やおら隣の先生がいるであろうデスクに彼女たちは駆け込んでいった。

5秒後だった。いや、たぶん切ったぐらいの間だろう。今でも覚えている。
そんな間だった。

男のベテランらしき医者が走ってきて叫んだ。
『大変だ!急患!急患!大至急!!大至急だ!!!』
文字通り、蜘蛛の子は散らされ、扉はバコンっと開かれタンカが運び込まれ、看護婦があっちこっちでっち状態でクロスロード。てんやわんや。
医者は続ける。
『いつ!?』
いつ?
『いつ?!』
いつ・・・・?
『だからいつから痛いの?!!!』
えーと11時です。瞬間、最高速で腕時計を見る。

『3時間!!やばい!!!』

やばい?

タンカに乗せられ今度は手術室に運ばれる。そこでもたくさんの人々にもみくちゃになるタンカの上の俺。こっちからは『この薬飲め』あっちからは血圧、そっちからは心電図。先程の医者が叫ぶ。
『あー、もうあっちと話をつけといたから。あれ、あ、救急車、まだかああああああ』
まな板にいる鯉としては、一応これから先どうなるかの前に、今、俺はどんな鯉なのかを聞く権利が
あってもいいと思ったので、おそるおそる聴いてみた。なんで皆はこんなに慌ててるのかと。すると、看護婦が俺の眼をみてなだめるように、

『爆弾。』



先程の医者がガン告知するかのように言葉を選んで、補足説明してくれた。
『貴方はいつ心臓が止まってもおかしくない。そんな状態にあるんだ。』

真後ろに死神がいるのか?俺の真後ろにか?俺の?

看護婦が満面の笑顔でいった。
『命拾いしたのよ、貴方は。』言われた瞬間、先の医者を信じた。
その時は、夢を捨てちゃ駄目よ、でも現実は厳しいけどね。としか聴こえなかったから。

潮が引くようにショックも引いてくれればいいのに。その前に救急車は現れ、俺は搬送された。車の中には医者と消防団らしき若者。医者がぴりぴりとして若者に指示をしている。雰囲気に発生元が追いついていない。30分ほどだろうか、どこかに着いた。ガバッと開いてスーッとタンカが抜けた。タンカに乗っていると上しか見えない。舞台の場面変換のように色彩が変わった。冬晴れで雲が一つもなかった。

寒いけど青いな。どこかわからないここで、今から俺は死ぬんかな。

1分も経たないうちに、俺はERチームに囲まれていた。またあっちこっちでっちで、左に2本の点滴、右に血圧。体は心電線だらけ。ズボンもパンツも脱がされ、お約束の尿道管も入れられ、バリカンで剃毛されながら
『いつから痛いの』(この質問は何度もあった)
『最初の痛みが10なら今は?』(この質問も何度もあった)
『タバコは何本吸うの?』(この質問も何度もあった)
『過去に痛いと思ったことは?』(この質問も何度もあった)
『ご家族と連絡取れない?』
という質問を矢継ぎ早に回答。
最後にリーダーらしき人物が俺に止めを刺した。
『心臓の血管が詰まっている可能性が高い。心筋梗塞の疑いです。
このままでは非常に危険な状態になります。だから、それを取る手術を今から行ないます』

はい、と答える以外、なんて答えろというのか。

妹が到着する。身内の同意を得て、手術室に入る。
30インチの液晶ディスプレイが10個もある!東京証券取引所か。右手首に注射を打たれる。後、何か管を入れられた。ちょっと待ってくれ。麻酔はいつするんだ。俺、意識があるぞ。しかし、そんなことをいうてる間に男女の医者はすでに仕事モードだ。画面に映る俺の心臓に釣り糸がシュルシュル。これで検査1時間。ようやく腹かっさばかれるのか、と思ってたら、このままこれで手術。いわゆるカテーテルというらしく、細長いカメラか線の先端にいろいろな機能をつけてメスを入れずに治療をするという。いや、俺、意識があるぞ。すると、むしろそうでなくては困るのか、医者から『はい、mi1011さん、息吸って。はい、吐いて。また息吸って』とコンビ仕事を要求される。なるほど、だから眠らせないのか。切らなくていいし手首だけやしね。そうかそうか、だったら、なんで剃毛するんじゃ。

だんだんディスプレイの心臓を見るのも飽きてきた頃、ふと真上を見る。
先の看護婦の言葉を思い出す。

『命拾いしたのよ、貴方は。』

あのまま部屋にいてたら、俺は死んでいた。人知れず、誰も来ることもないマンションで静かに死んでいたはずだ。あるいは、一命を取り留めても再起不能になっていたかもしれない。これは間違いない事実だ。俺は拾ったんだ。違う、拾わせてくれたんだ。落としたものをもう一度拾わせてもらえたんだ。俺は生かされていたんだ。それをもっと理解しろ、と、誰かがいったんだ。

2時間の手術が終わった。CCU(内科の集中治療室)に担ぎ込まれ、その後何度となく行なわれるであろう、心電図・血圧・レントゲン・採血のゴールデンローテーションが厳かに始まった。俺は眼を瞑り、ただ強く祈るだけしかなかった。

12月24日。
一度心筋梗塞になると、筋肉の固まりである心臓は、豆腐のように柔になってしまうという。
再び筋肉のようにするには最低1ヶ月はかかるという。しかも、血が止まっていた部分は壊死の可能性が強く、昔のようには戻らない。栄養と血を与える冠のような動脈3本(冠動脈)が心臓に接続しており、右の1本は役割の50%を担うのだが、その1本に血栓が完全に詰まってしまい、筋肉が痛んだというのが今回のケース。破壊レベルとしては中の上らしい。

手術で血栓は取ったものの、血圧を下げながら、心臓のリハビリをしなければいけない。元気で油断して走ると心臓が破裂するらしい。手術直後なので絶対安静。ほとんどの動きを許されない。トイレも尿瓶。不整脈と血管を膨張させる点滴を打つ。副作用の頭痛に苦しみつつ、前日の手術跡である右手首の穴を塞ぐブレスレットが圧迫し過ぎて、本当に辛い。

12月25日。
初めて食事を許される。初めてトイレを許される。但し、トイレまでの往復が行動範囲。ウンコを申し出る。発糞という動きも心臓に影響を与えるため、ウンコ前・後で心電図・血圧を測られる。

12月26日。
200mを歩く。心電図に異常なし。OKが出てようやくCCUから一般病棟に入る。

以上が23日から今日まで起こった、俺の出来事。
クリスマスイブなんて、なかった。
仕事納めも、なかった。
正月もないだろう。
以前のように動けないかもしれない。

それでも、俺は生かされた。
メタ、メタ。
健診の結果が届いた。

・高血圧症           >要受診(やっぱりな)
・心電図             >所見  (心が病んだ奴は皆こうなる)
・陰性T             >要受診(なんですかこれ)
・内臓脂肪肥満        >要観察(観察よりも対策を)
・高LDLコレステロール血症>要観察(やっぱりな)
・腹囲               >85.5cm(イッツ内臓脂肪量!イッツメタボリックドリーム!)
・BMI指数            >26.8(25.0以上が肥満らしい。恐怖する程度ではないな)

○動脈硬化の促進因子数が多いです。前回の成績より悪くなっていますから、注意して下さい。
内科で要観察。経過によっては治療を要します。

最終的に入院は出来ないのか。残念だ。

メタ、メタ。
デブの先輩からデブについての相談を受けるデブ
他部署の先輩と会った。

たしかに、それは本当にたしかなことなんだが、昔、1年で20kg落とした。
その既成事実は、当時社内でセンセーショナルでレボリューショナルであったことから
少なからず俺に対して尊敬の念を、その先輩は今でも抱いているらしい。
つまるところ、どうしても聴きたかったらしい。

どうしたら痩せれるのかと。『今この瞬間にデブ』の俺に向かって聴くのかと。

なんだか、どうしたらお金持ちになれるの?と聴かれる乞食の気分になった。
それは晩秋にふさわしく、出来ることなら、そのまま落ち葉になりたいと思ったぐらいだ。

やむなく当時を思い出そうとした矢先、彼は朴訥に語りだした。

『本当にな、デブはな、デブを認めたくないのよ。でもな、デブってな認めなきゃいけないのよ、デブって。しかもな、デブって全否定されるのよ、仕事してないとか。だから本当にむかつくのよ。でも、なかなか痩せれないのよ。無理。これ、無理。これ、どうしようもないわ。ほんと。あとな、デブで本当に女の対応がかわるよな。あれはきつい。あれ、きつい。あ。こういうことってな、人にいうのは初めてなんだよ。(デブの)オマエだからいうのよ。でもさ、やっぱり痩せて新しい土俵に上がらないとな・・・って、土俵て!(笑)あかん、無意識にデブ認めてる!ステージやった、ステージ(笑)。新しいステージな。』


先輩、ハンカチ貸しましょうか。
漫画のような、デブ
しゃがんだら、ズボンが破れた。

生地が、破れた。
20cmほど、破れた。
バリバリバリバリと、破れた。
パンチラどころかパンツ丸見えに、破れた。
変なところからスースーするわあと思うぐらい、破れた。
これはもう履けないな、とキレイに諦められるぐらい、破れた。
それにしてもどうやって帰ったらいいのか途方に暮れるほど、破れた。
ちょっとしたノーパンミニスカの露出を体感した気分になるようなほどに、破れた。
無事に家まで帰る方法を考えているうちにだんだん馬鹿馬鹿しくて笑えるほど、破れた。
パートのおばちゃんが同情してコンビニで糸を買ってきて縫ってくれる間、パン1で仕事するほど、破れた。

来週からジャージで出勤する。

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(※写真と本文は実際には関係ないが、自虐の心を的確に表現していると判断して掲載)
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